安らかな眠り。。。
2003年10月19日☆おばあちゃん
少し風変わりな人だった。
悪気はないのだが、人に嫌がられることを
いったり、やってしまう人だった。
勉強家の頭のいい人だった。
気丈で強くて、自分のやることに信念をもって
それを貫き通す人だった。
自業自得なのかもしれないが、
さびしい晩年、孤独で可愛そうな人だった。
☆立場によって人の見方や思いは様々
息子の立場から
お嫁さんの立場から
孫の立場から
近所の人たちの立場から
とっても複雑、微妙。
☆でも、思い出はいっぱい。
その小さな姿を目の当たりにしたとき
感情があふれ出して、涙が流れてきた。
ああぁ。。。おばあちゃん おばあちゃん
部屋中が悲しみの色に染まる。
涙が流れ落ち、それぞれの胸の中で
おのおのの想いを抱えながら。。。
☆兄弟の中で一番 親孝行な父
一緒に住んでなかったが、
だからこそ、その想いが募る。
田舎に1人住まいだったときは
隣の県だったので、よく家族で遊びにいった。
1ヶ月に1回は行ってたと思う。
だけど、長男のもとへ行ってからは
年に2回、一緒に旅行することぐらいしか
できなかったし、そうゆう行動をする父に
余計なことをしないてくれと兄から非難の声を
受けたりしてた。
☆父の号泣
父の兄、つまり私の叔父が29歳の時に書いた
短文を読んだ父。
そこに書かれていたのは、帰って来る保証もない
出征した夫(おじいちゃん)を待ちながら、
幼い3人の子どもを抱えて必死に生きていこうとするおばあちゃんの姿と
貧しい生活の中での幼き頃の父が登場する
涙のエピソードが書かれていた。
☆父の母親(おばあちゃん)を想う気持ち
父はそのことを憶えていなかったのだが、
曰く、
その幼き頃の母親(おばあちゃん)の
深い愛情の記憶が潜在的に残っていたから、
無償に親孝行をしなくてはならない
という気持ちが掻き立てられたのだと
今日やっと、その理由がわかったよ
☆子を想う親の深い愛情
それは理由も説明もいらない無償の愛情
世の中に存在する、あらゆる人間関係の中で
もっとも絆が強くこれ程自分自身のことを
心から想ってくれる人はいないのだ。
それは、たぶん恋人よりも配偶者よりも
自分の子どもよりも。。。
だから、生きているうちに親を大切しろと。。。
私はその唯一の人を失ってしまった今、
私のことを本当に想ってくれる人がもうこの世に
存在しないのねと思うと悲しい、さびしい。
最近、親を亡くした友達に言われた言葉。
背中を丸めて号泣している父の背中をみながら、
叔父の文章を読みながら、父の話を聞きながら、
そんな言葉思い出していた。
☆安らかな笑顔
そんな顔をして横たわっていた。
お風呂の中で、心筋梗塞を起こして
たぶん、苦しまず逝ったおばあちゃん
それがせめての救い。
安らかにお眠りください。
そして、父を私たちをどうか見守ってててね。
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