花ごよみ

2005年4月10日
これからの季節は
カレンダーの暦より
花の咲くのをみつけては暦を感じる。
そんなのん気な時間の経過もいいもんだ。

近所に隠れた桜の場所を見つけた。
そこは、公園。

っていうか、
前から公園があることは知っていたけど
こんなに桜が群生しているとは知らなかったのだ。

大きな池があってその中に橋が渡っていて
その水辺の周囲に桜の木がある。
池にはフナやハヤやコイやカメなど水生の生き物がいて
それを目当てに
カモやサギの水鳥がやってきて
それを目当てに
定年後のおじさま達が日ながのんびり釣り糸を垂れている。

早春にカモが子育てをし
新緑の柳と淡桃の桜が咲く頃には巣立っていく。
噴水の水しぶきが涼やかな夏には
睡蓮が花を咲かせる。
秋は桜の木が色づいて池の端に色とりどりの葉を散らす。
そして陽だまりの冬を超えてまた季節が廻るのだ。

池の端のベンチで
風に散る桜吹雪を眺めながら
お茶を飲んでひと休みしていると
お散歩中のおばあさんに話しかけられた。

曰く、

私は足が痛くて病院にいった帰りにここによって
毎日ここに散歩にきているのだと
そして、そうゆう仲間がたくさんいて
挨拶しては、よもやま話をして家帰る。
家にいても何もすることないからねぇ。。。
でも、ここに来ると楽しいの。

それを口火に
彼女はたわいもない色々なことを一通り話すと
重い腰を上げて家路ついていった。

私はそれを聞きながら
桜を眺めて思う。

季節を感じさせてくれる場所。
お散歩をする人が絶えない場所。
動植物が生まれ、人の集まる場所。
人の気持ちを軽やかにしてくれる場所。

そうか、いい場所なんだな。

ココは。


しばらく、花暦を楽しもう。

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